テキスタイル・・・カリビアンシーアイランドコットン100%シリーズとして今回はユーロワークの代名詞的な素材ブラックモールスキンに挑みました。しかも今回は裏渋谷・ブラケッツで購入した更にレアなドイツ30年代製のジャーマンモールスキンカバーオールをターゲットに据えた。その特徴は言わずもがなの超高密度に加え、裏側が深く起毛がかかれいることで、スエットのようなコンフォートな着心地は、有名なフランクリーダーのジャーマンモールシリーズとは一線を画した新たな発見であった。分析すると縦糸、横糸共に双糸であり、これは起毛を掻いても一定の強度を保つ為と思われた。これらの特徴にカリビアンを重ねると、重厚なのにしなやか、吸い込まれるほどの深い黒、スエットのような心地よさを実現することが出来た。地球上で最も高品質なコットンを使用した極めて非常識な打ち込みのブラックモールスキンが完成した。1メーターの単価も他の追随を許さない。
デザイン・・・モンサンミッシェルと並ぶフレンチワークブランドの代名詞、アドルフ・ラフォン社で実在した1900年代初頭のワークパンツがモチーフ。その特徴はノータックから裾の外脇側が丸く膨らんだフォルムで日本で言えば左官屋さんのパンツをマイルドにしたようなイメージ。ここになぜかモードを感じる。右脇上部には折り畳み式の定規を収納するための小さな片玉縁ポケットがある。これはアメリカンワークウエアには見られないディテール。肉厚だがしなやかなカリビアンシーアイランドコットンはパンツにも向く。