テキスタイル・・・1950~60年代の旧ユーゴスラビアの狙撃兵用ヤッケのプリントデザインをアレンジし、ジャガード織で表現いたしました。そもそもが稚拙なプリントで更にグラフィック的にも極めて珍しい独自性に富んだデザイン。現在、アメリカンヴィンテージ古着が最高額&飽和状況にある中、次世代ヴィンテージのターゲットをこういった東欧や南半球に求める動きが加速している。このスナイパーヤッケも典型例かもしれない。このジャガードは前シーズンの世界地図柄と同じ織機で表現いたしました。
デザイン・・・50年代前後の化学素材出現前の天然素材を駆使したなんとも言えない不思議ディテール満載なこのヤッケ、既に洋服の形ではありません。しかしその理由があるのか無いのかわからない分量は極めて強いモード感を醸し出します。特にフード周り。構造線状に仕込まれたドローコードを引くことでシルエットやサイズが変わる面白さがある。